映画にも波及する? ジョブズ氏の「DRM不要論」。

IT Media News http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0702/20/news067.html デジタル音楽をコピープロテクトなしで配信するよう求めるAppleのスティーブ・ジョブズCEOの最近の公開書簡は、レコード業界に向けたものだった。しかしジョブズ氏が提携しているもう1つの重要な得意先である映画会社にも波紋が生じている。 ハリウッドの映画会社幹部は、コピープロテクト排除をめぐる議論が音楽から映画に広がるのは時間の問題でしかないと確信している。これまで映画会社は一貫して、コピープロテクト――デジタル権利管理(DRM)と呼ばれる――は映画の違法コピー防止のために不可欠だと主張してきた。 映画会社は今後の適切な方針をめぐり、次第に社内で議論するようになっている。この件に詳しい筋によると、映画会社の技術幹部とエンジニアは、少なくともこの問題を再検討するよう求めてきた。彼らは、映画DVDを扱い、DRMの必要性を主張して譲らない「ホームエンターテインメント」部門から特に強い抵抗に遭っている。 それでもなお、音楽業界にこの種の技術の廃止を検討させているのと同じ力がハリウッドにも迫っている。映画の海賊版はオンラインに無料で出回っており、交換やコピーの制限はまったくない。音楽業界ほどの打撃は受けていないものの、多くの映画会社が近い将来に被害が拡大すると懸念している。 その結果、映画会社はDRMについて「少し実験する必要がある」とコンサルティング会社Business Edgeのコンテンツ・メディア責任者サメール・ミタル氏は語る。もっとギブアンドテイクがないと、「映画業界は音楽ビジネスと同じような状況に置かれることになる」と同氏は音楽売り上げの減少を引き合いに出して指摘した。レコード業界は、こうした売り上げ減は海賊版のせいだと主張している。「これは、映画業界がどんな犠牲を払ってでも避けなくてはならない状態だ」 映画業界は音楽業界とは出発点が違う。ほとんどのCDとは違って、DVDには消費者が簡単に映画をコピーできないように制限が付けられている――ただし、それを回避する方法はよく知られているが。次世代DVDのBlu-rayとHD DVDは、コピープロテクトに欠陥があるものの、それでもクラックはずっと難しくなっている。合法的に配信されているオンライン映画にはDRMが組み込まれている。 ほとんどの人は単に楽曲を何度も聞きたいと考えているが、映画を見る人はそれぞれ違ったことを求める。一度だけ見ればいいという人、永久に所有したい人、いろいろな場所で見たい人などさまざまだ。DRMは利用者のニーズに合わせた購入方法を可能にするものだ。 多くの映画会社幹部は、物理的なDVDにはまだコピープロテクトが必要だという点で意見が一致しているが、一部の関係者は電子コピーに強固なDRMを組み込むのが正しい道なのかどうかを議論し始めている。AppleのiTunes Storeで販売されている映画はコンピュータなら5台まで、iPodなら台数制限なしで再生できるが、ほとんどのオンライン映画ストアはもっと制限が厳しい。 「消費者は好きなときにいつでもわれわれのコンテンツを入手する方法を見つけられる」と映画業界の技術幹部は語る。「彼らは友だちから、あるいはインターネットから入手している。煩雑なDRMを搭載すれば、正直な人を違法な方向へ走りたいと思わせてしまう」。 映画会社が警戒しているのは、デジタル映画販売に大きく期待しているからでもある。多くの業界幹部は、オンライン配信がレンタル分野を後押しすると確信している。この分野はVHS時代には活況を呈したが、消費者がレンタルよりも安価なDVDの購入に切り替えたことで弱体化した。48時間以内に1回あるいは複数回視聴できる映画をオンラインで購入するのは、映画を購入して保管しておくよりもかなり安価だ。こうした安価な映画にDRMを組み込まなければ、消費者は基本的に、どんな利用条件を結ぼうと、一度視聴した後で自己申告で映画を削除することになる。 「ほとんどの人は、やっていいことといけないことが明らかになっていればルールを破らない」と話すのはWarner Bros.のCTO(最高技術責任者)クリス・クックソン氏。消費者にその境界線を示すのは、「DRMがなければ非常に難しくなる」という。 最近話題になっているのは、コンピュータやビデオプレーヤーをアップグレードした消費者にDRMでどう対応するかだ。一部の映画会社は、消費者がデバイスからデバイスへ購入済みコンテンツを移動できるようにする方法を探すことに賛成している。一方では、古いデバイスに入っているのと同じコンテンツを販売する機会だと考えている企業もある。 映画会社は既に、柔軟性を高めたら売り上げが伸びるかどうかを見極めるためにDRMに調整を加えている。昨年には複数の映画会社が、オンライン映画サービスCinemaNowの会員がさまざまな映画をDVDに1回コピーするのを認めることにした。General Electric傘下のUniversal Picturesは「ワイルド・スピードX3 Tokyo Drift」で、一番にこのサービスに合わせて新作映画をリリースした。この件に詳しい筋は、期待ほど売り上げは伸びなかったと伝えている。 映画会社のコンソーシアムが保有するライバルのMovielinkは、消費者がコンピュータで読み込めるDVDに、購入した映画を1回ずつコピーできるようにしておりこのプログラムを近いうちに標準的なDVDプレーヤーで読み込めるDVDに拡大することを考えている。Movielinkのジム・ラモCEOは、このプログラムは、HDDを映画でいっぱいにしたくないヘビーユーザーの間で人気を博していると確信していると言う。 Business Edgeのミタル氏は、映画会社はもう一歩踏み出して、消費者が映画を無制限にDVDにコピーできるようにするべきだと主張する。無制限にしても、路上の海賊版DVD販売が悪化することはないだろうと同氏は語る。海賊版は映画館で違法に撮影された映像を使い、DVDがリリースされる前に登場する可能性が高いからだという。 と掲載されています。 映画はやはりちょっと違いますよね。 「いつでも見られる」ってのは魅力です。それが故に、LD・VHD(なつかし〜)・VHSを初めとして様々な形で販売されてきたタイトルを、さらにDVDでも、HDDVD・BDでも、同じ値段で売ろうってのは虫がよすぎませんか? 正直に昔に買ったLDを送ると特別割引してくれるとか、もっとユーザー側の立場に立ってくれないと安い違法コピーモノを買う人は減らないでしょうね。 買う人がいるから売る人がいるんで・・。(怖いモノ見たさで買う場合は別として・・・)

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